介護士の雇用形態と働き方の違いについて

介護士の雇用形態は、各地の介護事業所の方針や介護サービスの種類によりますが、正社員や派遣社員、パートなど色々なスタッフが働いているところが目立ちます。雇用形態によって勤務時間や仕事内容、休日の日数などが異なるため、求職中に自分に向いている働き方を見つけることがとても大切です。例えば、正社員として介護施設やデイサービスなどで働く場合には、基本的な介護業務やレクリエーション、屋外活動の支援の他、パートの介護士の指導や勤務シフト表の作成まで任されることもあります。生活相談員がいない事業所においては、入居者や家族から日々の生活や介護サービスに関する相談を受けることもあり、専門的な知識や技術が求められます。

派遣社員の介護士は、派遣会社に登録をして自分の経験やスキルに合う職場を選ぶことができ、正社員よりも収入が低くなる傾向がありますが、週に2日から4日程度の勤務を希望することも可能です。また、派遣先との契約によって残業を無くしたり、土日祝日に休みを取れるようにしたりすることもできます。パートの介護士は、正社員や派遣社員のような基本給はなく、時給制の職場がメインとなりますが、1日あたり3時間から5時間程度の短時間勤務ができるため、子育て中の人や定年退職をした人も働きやすいという特徴があります。なお、社会福祉法人や大手企業を中心に、一定の条件を満たす派遣社員やパートの介護士を対象に正社員登用を行っているところもあり、実務経験の年数や保有資格によっては恵まれた待遇で働くこともできます。